Interview

K.Harada

企業支援室長
(株)しまぎん地域事業投資 代表取締役
1998年入行

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K.Harada

目の前の人のために、
何ができるか。

Profile

幼少期は人前が苦手だったというK.Hさん。今では企業再生や新会社のトップとして、“未来の背中を押す仕事”に。そんな彼が目指しているのは、決して大きなことではなく「目の前の人を助ける」ことでした。

K.Harada

個性

就職活動は、銀行が第一志望ではなかったみたいですね。

地元島根から大学は広島に進学したのですが、20歳のときに父が亡くなったので、就職で地元に戻ろうかなと。かつ地元で長く働けそうだと市役所志望でした。就活もほぼしていなかったんですが、「後学のために」と銀行系の資料を請求したところ、唯一電話をくれたのが島根銀行だったんです。

面接ではどうだったんですか?

合同面接で隣の学生がずっと話していて、私は笑っているしかなくて。あぁ、これはダメだなと思ったんですけど、後日、「話が得意な人だけを求めているわけじゃないから」となぜか評価されたんです。言葉より姿勢を見てもらった気がしました。

役員面接でも象徴的な出来事があったみたいですね。

広島から島根に向かうバスが満席で遅刻が確定してしまったんです。人事の方に連絡をしたら「何時でもいいから待っています」と言われて。あの一言で、この島根銀行の人たちと仕事がしたい、と本気で思いました。

入行後も色々あったみたいで。

入行2日目に学生時代からの彼女と「結婚したい」と言ったら、「半人前が何を」と(笑)。そういう時代だったんですね。結果を出したら認めると言われて、そこから1年は必死に営業活動に励みました。その姿に、上司も中途半端な気持ちで結婚を考えているわけではない、と感じたんでしょう。晴れて許しを得て、2年目に籍を入れました。

実は娘さんも…

そうなんです。うちの娘も大学の同期生と社会人2年目に結婚をして。あらためて親子って怖いなと思いました(笑)。

K.Harada

大切にしていること

仕事で大事にされていることは?

数字や事業計画だけを見て、変なバイアスをかけないことですね。その奥にある本当の想いというか、そこを見極めるというか。

詳しく説明していただけますか。

例えば、ほとんどの金融機関が「これはうまくいかない」と判断するような数字だったり、事業計画でも、うまくいかないからこそ、「どうやってうまくいくか」を考えるのが自分の役割だと考えていて。まずは、どうすればいいかアドバイスをする、その助言を心の底から聞いてくれる方であれば、可能性はあると思うんです。

実際にそういった事例はあったんですか?

以前、業績が厳しく、経営の維持・発展に困難が予想される会社がありました。数字だけ見れば、再生は難しい。でも現場を訪ねると、若い社員さんたちが大勢がんばっている。これはやりようによっては可能性があるぞと融資を決めたのですが、その会社の頑張りもあって業績をV字回復することができたんです。

ドラマのような話ですね。

本当にそうです。業績が良くなって、社員さんが目をキラキラさせながら働いているのを見ると、やっぱり感慨深いものがありますね。
島根銀行は他の金融機関から断られた事業者さんの相談も多いんです。そういった困っている人の話をまず聞くというスタンスが必要だと思います。

K.Harada

メッセージ

いまは企業支援室の室長と、新会社の代表もされていますね。

そうですね。山陰地域では後継者不足が大きな問題で、企業支援室でも事業承継やM&Aのサポートをやっているんですけど、さらに踏み込んで支援を行うために、島根銀行100%出資の子会社として投資会社を設立しました。

人口減少のエリアゆえの課題があるんですね。

はい。山陰は事業継承に関するソリューションがまだ充実していない地域なので、そのカバーをすることで、地域の発展に貢献したいですし、実際には私たちの取り組みで、助かる人が1人でもいればという想いで活動しています。

1人でもいれば。いい言葉ですね。

大きなビジョンを達成するというよりは、目の前の困っている人に全力で取り組んでいきたいんです。
思い返せば結局、人なんですよね。面接で待ってくれた人、叱ってくれた人、助けてくれた人。その人たちのように、自分も誰かを待てる人・背中を押せる人でありたいと思っています。

素敵です。そんなK.Hさんの考える銀行の役割とは?

これは先輩に教えてもらったことですけど、「信用の創造」です。これは唯一、銀行にしかできないこと。何か可能性がある人に銀行が融資をして「信用」が生まれる。その「信用」を持ってビジネスが生まれて、新たな価値や商品が世の中に生まれる。そんなつながりを担うのが銀行なんじゃないかなと。

島根銀行はどんなイメージですか?

組織がコンパクトなだけに、やりたいことが実現しやすいですね。大きな組織だと時間がかかることでも、しまぎんなら「こうしたい」と考えたことが新たな事業になる。やりようによって、誰にでもチャンスのある銀行だと思いますよ。

KUSEMONO HISTORY

クセモノ遍歴

K.Harada

企業支援室長
(株)しまぎん地域事業投資 代表取締役

K.Harada

引っ込みがちな少年時代

赤面症だったが、学芸会で主役級に抜擢。これをきっかけに人前で話すことの苦手意識がなくなる。

引っ込みがちな少年時代

バイトばかりの大学時代

コンビニやパン工場、飲食店などでアルバイトに没頭。妻とはアルバイト先で出会い、働き者な姿に一目惚れ。

バイトばかりの大学時代

結婚が許された新人時代

半人前と言われ、がむしゃらに営業。ライバルのいない夜中や朝に活動する型破りな営業で信頼をつかむ。

結婚が許された新人時代

家族が一番の現在

ひとり娘が自分と同じ社会人2年目に結婚。同じような境遇に、やっぱり血は争えないと再認識。

家族が一番の現在
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