Philosophy
採用コンセプトを考える
企画会議に潜入
島根銀行の新しい採用テーマは「クセモノ採用、はじめます」。この言葉はどうやって生まれたのか?今回は、人事チーム3名の企画会議に潜入して、“クセモノ”の定義をゼロからつくりあげていく過程をのぞいてみました。
Member
採用チーム紹介
大柄で落ち着いた風格ながら、メンバーの冗談にも嬉々としてツッコむ部長と、振り切った発想力を持った「本物のクセモノ」である中堅メンバー、そしてダンスと歌が得意という天真爛漫な若手メンバーが絶妙なバランスで混ざり合う“クセの宝庫”チームです。
N.Sato
人事財務グループ
2022年入行
K.Sano
人事財務グループ 部長
1995年入行
H.Takashima
人事財務グループ 次長
2008年入行
Theme 01
「クセモノって、
どんな人?」から
企画会議は始まった。
10月某日。ミーティングルームに集まった人事メンバー3名は、今回の採用のキーワードである「クセモノ」について議論していた。
N.S:
そもそも、クセモノってわかりにくくないですか?
人前で踊ることにも躊躇のないN.Sさんが、その度胸を遺憾なく発揮して口火を切った。
H.T:
クセモノという言葉の本来の意味を調べると、“怪しい人”とか“油断ならない人”。ただ、並々ならぬ人という意味もあるらしくて、それに近いのかなと。
K.S:
変な人ではなくて、“並々ならぬ何かを持った人” ということか。
H.T:
そうそう。他行にはない“しまぎんならでは”の人みたいなイメージ。
N.S:
私が思うクセモノって、お金のためだけじゃなくて…自分の感性とか、誰かのために動ける人というイメージがあって。そういう人が“クセモノ”なんじゃないかなと…
H.T:
割といいこと言うじゃないか…
突然、“議論のど真ん中”を射抜く一言。N.Sさんは嬉しそうに、にやりと笑みを浮かべる。
ただ、H.Tさんの次の一言で、場の空気が大きく変わった。
Theme 02
“普通の学生”にこそ
来てほしい?
クセモノの入口。
H.T:
でもさ、“特別な才能がある人=クセモノ”という誤解をされたらイヤだよね。
K.S:
そうそう。優秀とかエリートじゃなくていい。クセモノ=個性的な人ということでもなくて、“自分は普通だ”と思っている人ほど価値があるんじゃないかなって。
H.T:
普通って、結局“自分の主観”ですしね。僕たちの役割って、“自分は普通です”と思っている人たちのオリジナリティを引き出すことだと思っていて。あなたは普通だと思っているかもしれないけど、実はこんなすごいところがあるんだよって見つけられるのが、我々人事チームなのかなって。
K.S:
そうだね。だから“変な人募集”では絶対ない。どんな人にも、唯一無二のクセがあるから。
H.T:
その最高のクセ(価値)を見つけて、オリジナリティを磨いて伸ばしていくのが本当の人材育成ですから。それも我々の使命のひとつなわけで。
N.S:
クセモノ採用って、もしかしたらしまぎんで個性を発掘しましょう、という意味合いもあるかもしれませんね。
三者三様の例えが飛び交いながら、"クセモノ採用"の輪郭が徐々に定まってきた。
Theme 03
しまぎんで“クセ”が
伸びるのには理由がある。
では、なぜ島根銀行は「クセモノ採用」をするのか。その糸口を探るかのように、ふとH.Tさんが日頃感じていることを口にした。
H.T:
うちって、上司の顔色を伺って発言が止まる…ってことが少なくないですか?それが“クセを潰さない文化”になっているのかなと。
K.S:
そこは意識して、若手に“余白”を与えているからね。限度を超えそうなときはちゃんと正すけど、その範囲内なら自由にやってほしいというか。
N.S:
確かに、入行したとき“銀行員とはこうあるべき”みたいなことを言われたことないですし、全体を見ても一般的な銀行員のイメージのような人は少ないかもしれないですね。
H.T:
実際、僕らも他行だったら全滅してますよ(笑)
一同:
(爆笑)
K.S:
今回の採用サイトでも、頭取と若手のクロストークをしたり、ちょっと大手銀行では実現できないような企画が成立しているのも、しまぎんならではの職場の関係性があるからこそだよね。
H.T:
そもそも僕らの関係もそうじゃないですか。N.Sさんなんて、一緒に車で出張に行ったとき、僕が運転してる間、助手席でずっと歌ってましたからね。
N.S:
すいません(笑)。確かに、私も先輩・上司の顔色は伺ってないですね。普段通りの自分です。
島根銀行には、オリジナリティを尊重してきた先人たちの歴史がある。
それを真っ先に体現しているのが、この人事チームなのかもしれない。
Theme 04
なぜ、しまぎんは
“個性”を求めるのか。
島根銀行の目指すべき姿のひとつに「顧客中心主義」がある。その顧客中心の考え方と、今回のクセモノ採用はどうリンクしていくのか。議論は、さらに深い領域へと入っていく。
N.S:
顧客中心主義とクセモノって、どうつながるんですか?
K.S:
顧客中心主義というのは、簡単に言えば銀行の利益とか自分の利益ではなく、あくまで顧客を中心にした考え方。だから、最初にN.Sさんが言っていた“誰かのために働く”というのは、まさに顧客中心の考え方でもあるので、クセモノ的な感性とマッチしているんです。
H.T:
ベースはお客様ということですよね。そのお客様に興味を持ってもらって、愛していただける唯一無二のオリジナリティを育てていきたいと。
K.S:
そう。行員という“人”こそが価値だから。クセは欠点ではなく“銀行の財産”なんですよ。
N.S:
その考えがあるから、私みたいなタイプも受け入れてもらえたんだ…。
H.T:
あなたなんて、THEクセモノですもんね(笑)
N.S:
自分では普通だと思っているんですけど…(笑)
顧客中心主義とクセモノ採用。一見遠い概念だが、実はどちらも「人」という点でつながっていた。
Theme 05
スペシャル企画
「クセモノ図鑑」は必見!?
議論がまとまり、そろそろ締め…という空気のなかで、話題は今回の採用サイトのコンテンツの一つである「クセモノ図鑑」の撮影話になっていく。
H.T:
そういえば、K.Sさんはクセモノ図鑑の写真見ました?N.Sさんが大活躍していますよ。
K.S:
そうなの?まだ見てないけど、どんな感じだった?
H.T:
もうバリバリのアイドルみたいで。カメラの前で音楽かけながら踊ってましたよ。なんかすごい度胸でした。
N.S:
いやいや、お恥ずかしい…。
H.T:
僕の写真は…まあ、ただの“怪しい人”でしたけどね。
一同:
(笑)
撮影談義は止まらず、「クセモノ図鑑」の裏話で盛り上がるなか、H.Tさんが静かに口を開く。
H.T:
結局、誰もがクセモノなんですよ。ただ、自分じゃ気づかないだけ。僕らは、その“クセモノポイント”を見つけて、伸ばす人事でありたいね。
K.S:
うん。だからこそ、繰り返しになるけど、普通だと思っている人に来てほしい。僕らは、あなたの中の唯一無二を見つける自信があるから。
N.S:
クセモノ採用って、なんかワクワクしますね。
こうして会議は、笑いと本音が入り混じったまま終わった。
今回の潜入で感じたのは、クセモノは、行員一人ひとりであるのと同時に、島根銀行そのものが、
地域の金融機関のなかでも「クセモノ」なのではないかということ。
そして、その個性と他にはない柔軟な発想で、新しい未来を切り拓く。そんな予感めいたものを感じさせてくれる時間だった。