special content 02
地域の企業を未来に
つなぐ
企業支援室の
大いなるミッション
Project Story
プロジェクト概要
銀行の中に、少し異色の部署がある。融資でも営業でもない。地域の企業が抱える“課題”そのものに寄り添い、事業承継、M&A、起業支援──ときにはイベントを運営し、行政や起業家とも並走する。それが島根銀行の「企業支援室」です。今回は立ち上げメンバーでK.H室長、営業店から異動してきたK.Kさん、そして若手営業のT.Tさんの3人に、企業支援室の誕生から現場連携、そしてこれからの銀行の姿について話を伺いました。
Profile
企業支援室 室長
K.Harada
1998年入行。企業支援室の立ち上げメンバーとして、事業承継・M&A・創業支援など多様な課題に向き合う旗振り役。現場視点を重んじ、部署の垣根を越えた支援体制づくりに取り組むリーダー。
企業支援室
K.Kikkawa
2015年入行。営業店での経験を活かし、2024年に企業支援室へ異動。事業承継やマッチング支援、起業支援など幅広い案件を担当。現場に最も近い本部として、相談しやすい存在を目指している。
本店営業部
T.Takahashi
2024年入行。入行2年目の若手行員。ビジネスマッチング案件や地域クラウド交流会の運営などで企業支援室と連携し、実践を通じて知識と経験を拡大中。将来は難度の高い企業支援にも挑戦したいと語る。
Chapter
01
困っている人を助けるために
始まった挑戦
T.Takahashi
そもそも企業支援室はいつ出来たんですか?
K.Harada
企業支援室が動き出したのは2020年の12月、コロナ禍の真っただ中でした。お客様が困っている状況で、銀行としてもっと専門的な支援が必要だよね、という声が大きくなって。最初は私ひとりから始まったんです。
K.Kikkawa
本格稼働した2021年4月では4名体制。今は6名になりましたが、それでも少数精鋭ですよね。
K.Harada
当初やりたいと思っていたのは、経営改善、事業サービス、ビジネスマッチング。それにSBIグループのサービスを組み合わせていこう、くらいのイメージだったんですが……実際に始めると、どんどん相談が舞い込んできて。
K.Kikkawa
そうですよね。気づけば M&A、事業承継、スタートアップ支援、地域貢献イベントまで担当範囲がすごく広がって。
K.Harada
ちょっと、やりすぎだよね(笑)。でも、基本的に目の前に困っている人がいるのを何とかしたいと思って。銀行内で「誰がやるの?」という案件を積極的にピックアップしていったら、今の形になりました。
T.Takahashi
営業店から見ると、専門部署があるのは本当に心強いです。私もビジネスマッチングの案件でK.Kさんに同行していただいたんですが、メリット・デメリットを丁寧に説明してくださって、すごく勉強になりました。
K.Kikkawa
ありがとう。照れますね(笑)。営業店のみなさんが持つ課題に対して、専門知識や第三者の視点で一緒に伴走できるのが企業支援室の価値かなと思っています。
Chapter
02
部署を超えて、
ひとつのチームになる
T.Takahashi
私はまだ2年目で知識も経験も少ないので、企業支援室の存在はすごくありがたいです。特に事業承継やM&Aの話など、難しい案件は自分だけでは判断ができないので。
K.Harada
そういった営業店のメンバーが相談しやすいように、本部と営業店の垣根も取っ払おうと思って。本来なら、“上司を通してから本部へ”という流れが銀行的なんですけど、私は「誰から相談してきてもいい」ルールにしているんです。そのほうが断然スピードが早いし、現場の空気感もつかみやすい。
K.Kikkawa
営業店出身としては、そのあたりの垣根が低いのは本当に助かります。営業店との連携という意味では、地域クラウド交流会という起業家と応援したい人を集めて、リアルな場でクラウドファンディングを行うイベントでも、営業店のメンバーの力がなければ実現できていませんでしたね。
K.Harada
T.Tさんもカメラが趣味だったので、全国大会を松江で開催したときは3日間、カメラマンとして動いてもらったり。
T.Takahashi
あの全国大会は衝撃でしたね。3日間ずっとカメラを回していたんですが、いろんな起業家さんの想いを聞いたり、支援する側の視点だったり、学ぶことがすごく多かったです。
K.Kikkawa
集客の面でも営業店のメンバーに手伝ってもらって、結果的に松江で385人集客。これ、歴代でも圧倒的規模だったんです。その分、準備は本当に大変で、自分はアフター交流会の司会進行を担当したんですけど、終わったときの達成感がすごくて、恥ずかしながら涙を流していました(笑)。
K.Harada
でも、そのアツい“部活感”が、銀行にはすごく大事なんだと思う。部署を超えて汗をかき、一体感が生まれる。そういった経験を通じて、若手メンバーの「できること」を広げるきっかけにもなっていると思います。
Chapter
03
地方銀行の未来を、
自分たちでつくる
T.Takahashi
営業として地域の企業さんを回っていると、やはり経営者の方も高齢で跡継ぎに悩んでいるという話を耳にすることが多いんです。だからこそ、今後は事業承継のような難しい案件にも挑戦していきたいですし、そのためにも企業支援室と連携することで専門知識と経験を積んで、自信を持って“企業を支える側”に回れるようになりたいです。
K.Kikkawa
もともと僕は営業店で勤務していて、融資だけでなく、事業再生だったり、事業承継、M&Aといった幅広いサポートをしたいと思って企業支援室へ異動してきたんです。憧れの部署なので、すごくいい経験をさせてもらっていますね。
K.Harada
企業支援室にきて、何か自分の中で変わった部分とかはありますか?
K.Kikkawa
これまでのように支店のことだけを見るのではなくて、銀行全体に視野を広げていかないといけないので、責任を持たなくてはいけないですし、銀行として成果を出すことにもやりがいを感じています。
とはいえ、営業店で培ったお客様に近い立場での経験を忘れず、これからも話しやすい存在であり続けたいですね。そしていつかは室長を……と思っています(笑)。
K.Harada
頼もしい後継者が現れたね。K.Kさんのように、現場のお客様の声を一番知っている人がどんどん本部に来てもらって、自分のやりたいことを実現していくようになったら嬉しいです。島根銀行は、それができる“いい意味”でコンパクトな組織なので。
T.Takahashi
K.Hさんは、これからのビジョンをどう考えているんですか?
K.Harada
私個人としては、尖っていてもいいから、地域に必要とされる銀行をつくりたい。銀行の枠組みにとらわれずに、臆せず挑戦し続ける。そんな地方銀行があってもいいじゃないですか。そのためには、現場の若い人たちと一緒に汗をかきながら、地域企業の未来を支えていきたいです。
T.Takahashi
企業支援室があるから、私たちのような若手でも安心してチャレンジできる部分は大きいと思います。そのためにも、これからもっと連携を増やしていきたいです。
K.Kikkawa
本部も現場も、目的は同じですからね。“地域の企業にとって本当に必要とされる銀行であること”。そのために、部署の垣根を超えて動いていくという。
K.Harada
そうそう。銀行は本来そういうものだと思うんですよ。目の前のお客様のために、できることは全部やる。そこに立ち返れば、やるべき道筋は自然と見えてくるはずです。